出版社内容情報
深みある人形と文学の連鎖(コラボレーション)が紡ぐ、珠玉の少女たち。【内容紹介】
中川多理は物語に分け入り、物語そのものを反映する少女を人形にしてきた。
人形から文学そして人形へ―皆川博子との、
文学から人形そして文学へ―山尾悠子との、
深みある人形と文学の連鎖が紡ぐ、珠玉の少女たち。
ドール・写真/中川多理
作品/皆川博子/森島章人/山尾悠子
執筆/綾辻行人/今野裕一/東雅夫 他
■とりあげた作品
・ マンディアルグ 「海の百合」「仔羊の血」
・ ガルシア・マルケス 「エレンディラ」
・ アンナ・カヴァン 「氷」
・ カフカ 「田舎医者」
・ 諸星大二郎 「スノウホワイト」
・ 夢野久作「 押絵の奇蹟」
・ 皆川博子「 死の泉」 「そこは、わたしの人形の」
・ 山尾悠子 「小鳥たち」 他……
中川多理[ナカガワタリ]
著・文・その他/写真
内容説明
中川多理の作品集であると同時に、本書は、『夜想』特集「中川多理―物語の中の少女」である。この特集号では、人形から文学そして人形へ(皆川博子)、文学から人形そして再び文学へ(山尾悠子)という、人形と文学の連鎖、コラボレーションが行われた。「創作ノート」では、人形の身体空間を媒介とする、これまでにない文学の読み方を楽しんでほしい。
目次
Doll(人狼の少女―「カファルド」ボナ・ド・マンディアルグ;ヴァニーナ―「海の百合」アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ;マルスリーヌ・カイン―「仔羊の血」アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ;エレンディラ―「無垢なエレンディラと無情な祖母の信じがたい悲惨の物語」ガルシア・マルケス;アルビノの少女―「氷」アンナ・カヴァン ほか)
文(皆川博子 そこは、わたしの人形の;皆川博子 エッセイ;山尾悠子 小鳥たち、その春の廃園の;森島章人 指紋さへも―中川多理の人形に寄せて;綾辻行人 不思議な安らぎ ほか)
著者等紹介
中川多理[ナカガワタリ]
DOLL SPACE PYGMALIONにて吉田良氏に師事。筑波大学芸術専門学群総合造形コース卒業。埼玉県岩槻市出身。札幌市で人形教室を主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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