目次
入門編(おはなしと出会い、子どもに学ぶ;おはなしを選びましょう;覚えること;語ってみましょう;プログラムをたてるには ほか)
実践編 より良く語るために(伝統芸能に学ぶ;迷うこと・悩むこと;語り手たちにすすめること;図書館をおはなしの場に;おはなしの仲間)
付録 おすすめ昔話絵本と昔話集
著者等紹介
伊藤明美[イトウアケミ]
東京都生まれ。1982年より33年間、浦安市立中央図書館に司書として勤務。現在も小学校・保育園・学童保育クラブなどでおはなしを語る。朝日新聞「子どもの本棚」書評委員、ブックスタート絵本選定委員などを歴任。小澤昔ばなし大学語り講師。日本図書館協会認定司書。小澤昔ばなし研究所認定再話者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
素話の入門書。微々たるものですがおはなしを語らせてもらっています。時々小学校の読み聞かせで語らせてもらいますが、語りながら子どもたちの表情が、絵本や紙芝居の時よりもしっかり見えます。聞き手の子どもたちはいつもある絵本や紙芝居がなく、耳で聴きとろうと真剣です。その姿が本当に嬉しい。伊藤明美さんの実践例を読んでいると、こういうことがあるからやめられない!んだよね、と同意します。絵本しかり紙芝居しかり。そういう場をいただいている幸せを改めて実感しました。2021/07/04
さすらいのアリクイ
12
タイトルの「本」には「おはなし」とルビが付けられています。この本は子どもたちに本や絵本などの読み聞かせを長年行ってきた方が書かれた本です。子どもに読み聞かせるお話の選び方や読み手のお話の読み方、読み聞かせの場所では子どもが鼻血を出す、地震が起きるなど予期せぬアクシデントが発生する可能性があることなど色々なことが書かれています。語り手は何をすれば良いのか、子どもたちにお話をすることの模索、そして提案。本読みであれば著者の伊藤さんの文章から滲み出る情報、気持ちに反応できるのではないかと。2018/12/30
joyjoy
9
著者の講演会の後に再読。講演のなかでも、読みきかせは「対話」であることを、子どもたちとのエピソードをもとに話してくださった。おはなしも、読みきかせも、「対話」。自分はまだそこまでの余裕がないけれど、覚えておきたい。2025/03/18
鳩羽
6
おはなしの入門編、実践編、プログラム例など、おはなしを始めてみたいひと、興味のあるひとにはコンパクトにまとめてあっていいかもしれない。別のおはなしの本によく似ていて、引用される文章も同じだったので、あんまり目新しさは感じなかった。昔話を語るに当たって、その国の背景を知っておくこと、日本古来の文化に馴染んでおくこと、慣れてきたら再話に挑戦してみること、などが提案されているが、ハードルが高く思える。2016/12/22
桜絵
4
実際におはなしを語ることもあるので。 ストーリーテリング(いわゆる大人が何も見ずにおはなしを語ること)の技法についての本はよくあって自分も何冊かは読んだが、日本の伝統話芸を参考にせよというのははじめて出会った。伊藤さんは昔話をよくされるということだが、間のとり方や語り口調などがやっぱり昔からある伝統芸能に通ずるものがあったりするのかと。あとはおはなしの反応とかメモするといいとか、絵本のブックリストやプログラムの例など興味深いところもたくさん。折に触れてまた読みたいと思える本だった。2025/01/30
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