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内容説明
本書は、西田幾多郎の著作論文より、題名に西田哲学のキーワードを持つもの、重要論文と見なされることの多いものを選んで一書にしたものである。収録論文は発表年の新しいものから古いものへという順で配列した。各論文が、西田幾多郎著作歴全体のどこに位置するものであるかが分かるように、本書巻頭に「西田幾多郎著書目次一覧」を掲載した。
目次
場所的論理と宗教的世界観
自覚について
絶対矛盾的自己同一
人間的存在
行為的直観
弁証法的一般者としての世界
私と汝
永遠の今の自己限定
述語的論理主義
場所
附録小篇・言語
著者等紹介
西田幾多郎[ニシダキタロウ]
1870年5月19日(旧暦4月19日)石川県河北郡宇ノ気村に生まれる。1894年、帝国大学文科大学哲学科選科修了。金沢に移転。1895年、石川県尋常中学校七尾分校教諭となる。1913年、京都帝国大学文科大学教授となる(宗教学担当)。文学博士の学位を受ける。1915年、『思索と体験』出版(千章館)。1929年、京都帝国大学名誉教授となる。1945年6月7日午前四時、鎌倉極楽寺姥ヶ谷にて尿毒症のため歿す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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roughfractus02
8
著者の死去する1945年に書かれた「場所的論理と宗教的世界観」に始まる本書は、「自覚について」「絶対矛盾的自己同一」「人間的存在」「行為的直観」「弁証法的一般者としての世界」「私と汝」「永遠の今の自己限定」「述語的論理主義」を経て1926年の「場所」に遡り、付録「全著書目次」で収録論文の外に読者を誘う。有から成る対象的論理ではなく有と無の矛盾(見えるものなくして見る)を概念化した「場所」において宗教を捉える冒頭論文の著者は、空襲の始まる大戦末期に娘の急死を嘆き、不調な体で餓えつつこの矛盾の場所を生きる。2025/01/20
KEN_NAIITO
0
がんばった2008/09/04