内容説明
この本は、著者が実際に8年間にわたって体験してきたストリート・ロック・シーンの記録である。
目次
第1章(その前夜;S‐KENスタジオの熱い夏;東京ロッカーズの時代;ドライブ・トゥ80;ストリート・サバイバル宣言;リザード、光と闇の王国;フリクション、エネルギーの解放)
第2章(インディーズへの道;過激な主役達;インディペンデント・レーベルの実際;テレグラフを彩るバンドの数々;脱構造の時代へ)
第3章(ニュー・パンク世代の台頭;時代の流れを超えて)
追章 それからの二十二年(ブームの果てに;オルタナティブ・ミュージックとの出会い;30年の結実・そして道は続く)
著者等紹介
地引雄一[ジビキユウイチ]
1949年千葉県生まれ、天秤座。1978年、紅蜥蜴(リザード)との交流をきっかけに東京ロッカーズのムーブメントにかかわる。基本はカメラマンだが、マネージャー、イベンター、ライターなど、ライブ・シーンの活性化を図って様々なことに手を染める。81年からはインディーズ・レーベルのテレグラフ・レコードを運営(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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道楽モン
10
歴史的名盤『No New York』に刻まれたムーヴメントに対する日本側の回答が東京ロッカーズだ。バンド名でいえば、フリクション、突然段ボール、EDPS、オートモッド、午前四時、リザーズといった辺り。あ、ミチロウもいた。当時はメディアが煽っていたため怖くてライブハウスに行けなかった。真に受けないで行くべきでした。痛恨です。という訳で、今となっては本書などで記録を読み、CDを聴くしかない。増補版で追加されたDVDは、画質の極端な悪さを補って余りある貴重なライブ映像を収録。裏話満載、写真多数で、ファンは必携、2023/05/23
_apojun_
5
東京ロッカーズからその後のインディーズシーンに深く深く関わっていた地引さんの本。 地方都市に住んでいて体感することができなかった、当時の空気感みたいなものを感じさせてくれました。 インディーズのビジネス化については、同じように感じることもあるけど、やはり地方在住者にとってはそのおかげで音源や情報が入手しやすくなったという点もあるので、どちらかというと私には恩恵の方が大きかったです。 モモヨさんのtweetで知ったのですが、映画化の話もあるそうなので、今からとても楽しみにしています。2024/11/28
ピラックマ
0
昔何度も読んだ本。DVD付きで再発。今見るとどーだろ?懐かしい!パブロピカソは大好きだった。コピーもした。でもなんか全体的に微妙・・・ハンディビデオから落とした音も絵もヒドイのもあるがなんか稚拙。でも生き残った人は持ってたんだな。EDPSの格好良さは異常。2010/11/20
ねぎとろ
0
著者の立場上、また書かれた時期の早さから言っても描かれる範囲は断片的。だが、まだ定義されていない、未分化な、しかしエネルギーだけ充満している状態、あるジャンル・シーンが誕生するその瞬間が的確に描かれたという意味で、稀有なドキュメントと言える。2024/01/28
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