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しろ

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  • サイズ B5判/ページ数 1冊(ペ/高さ 19X22cm
  • 商品コード 9784902744811
  • NDC分類 726.5
  • Cコード C0771

出版社内容情報



阿部 はまじ[アベ ハマジ]
著・文・その他

平澤 まりこ[ヒラサワ マリコ]
イラスト

内容説明

モデル・浜島直子と映像ディレクター・アベカズヒロの創作ユニット「阿部はまじ」と、イラストレーター「平澤まりこ」による絵本。すべてひらながで書かれた、わかりやすく小さな子どもが楽しめる内容ながら、「自分とは何なのか」を考えるきっかけをくれる深い物語で、大人にこそ響く絵本です。銅版画の美しい絵と、白の箔押しを施した特別な装幀と相まり、ずっと手元に置いて事あるごとに何度も読み返したくなります。シェル・シルヴァスタインの『ぼくを探しに』『おおきな木』に匹敵にする名作が完成しました。「色」とめぐりあう旅に出た「しろ」。いろんな色の仲間たちと出会い、形をどんどんと変えていったしろだったが、その色だけは変えることをしなかった。そんなある日、くろい犬と出会った。自分とは正反対のくろに惹かれたしろは、はじめて自分の色を変えた。だけれど、何かが違ったんだ。

著者等紹介

阿部はまじ[アベハマジ]
モデルの浜島直子と映像ディレクターのアベカズヒロによる夫婦での創作ユニット。著書に『森へいく』(集英社)。浜島直子は、同世代の女性から支持を集め、そのライフスタイルも注目されている。集英社「LEE」専属モデル、NHK総合「あさイチ」、TBS「暮らしのレシピ」、bayfm「Curious HAMAJI」パーソナリティーなど幅広く活動。アベカズヒロは、広告代理店のCMプランナーを経てフリーランスの映像ディレクターとして活動。CM多数、NHK短編ドラマ「リボルバーズ」など。

平澤まりこ[ヒラサワマリコ]
イラストレーター。東京生まれ。広告、雑誌、装画などを手がける他、国内外問わず気になる人や街を訪ね、絵と文章を用いて本を制作している。著書に『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)、『イタリアでのこと~旅で出会った、マンマとヴィーノとパッシオーネ』(集英社)、『1カ月のパリジェンヌ』(主婦と生活社)、『ギャラリーへ行く日』(ピエブックス)、絵本『森へいく』(集英社)など。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

かりさ

78
あまりにも無垢で美しい物語に鳥肌が立ちました。そして読み終えて心に静かに浮かぶしろへの思いが溢れて涙しました。しずかな物語です。けれども心の波紋は静まるどころか大きくさざなみます。私は私が一番。何にも染まらないしずっとこれでいいの。でもね、このままでいいのかな。このままではいけないのかな。あの人が羨ましい、ちょっとあの人になってみたいな。そんな気持ち誰しも持ったことあるはず。とてもシンプルな世界だけど、読み終えてなおこの物語が心の奥底に留まり続ける。そして時々取り出して光にかざして見る。そんな絵本。素敵。2016/08/31

momogaga

42
【おとなこそ絵本】読みながら「輪廻転生」という言葉が浮かんできた。さまざまな解釈をしたくなるお話でした。2020/09/21

アキ

31
しろがいろいろなかたちにかわり、くもになり、とりになり、ちょうになり、りんごになった。いろんなさそいをことわってきたけど、「このままではいけないのかな」とふと迷う。くろい犬にほだされてくろい犬になってみたが、楽しくない。かたちをかえることはもうできなかった。最後に黒い犬は白い雪を食べ、しろはまたしろになった。途中で逡巡し黒くなったのがよかったのかな?それが出会いってこと?最後しろに戻ってしろはしあわせだったんだろうか?なんにも描かれてないまっしろな場面だけが最後に残される。自分の人生を振り返りたくなる。2018/12/24

ぐうぐう

26
色が付くことを拒否し続けるしろ。空の青にも、葉っぱの緑にも、蝶の黄にも、優しくされ、心地良さを感じつつも、しろは白でいることを貫く。なのに、黒い犬のくろの「くろになってみるかい」という誘いには素直に従う。まるで真逆の黒に、なぜかしろは惹かれるのだ。その理由のなさに、ドキリとさせられる。この物語は、小説でもなく、映画でもなく、絵本でなければならない。最後のページがもたらす感動は、絵本でなければ不可能な、じわじわと深く胸に染みる、唯一のものだ。2016/09/16

かおりん

22
かわいいだけじゃなく、静かな世界が広がっている。まさに大人向けの絵本。「このままではいけないのかな」そこからしろはかわろうとする。まさか、食べられてくろい犬になるとは!くろになったしろは何だかさみしく見える。平澤まりこさんの銅版画がとにかく素敵。この文章にこの画がないと出来上がらなかったと思う。「しろ」と「くろ」のことという解説も良かった。本当の自分とは?と考えさせられた。2019/02/02

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