内容説明
父、母の死後、残された手紙類を披いて知るその若き日の実像。画期的な「漱石全集」を編集したことで知られる著者が、近親らの足跡をたどりつつ描く、「苛酷な時代の群像」。
目次
祖父から父へ
群馬共産党事件
田中ウタ
建設者同盟
総同盟の方向転換
田中ウタ、ふたたび
豊原五郎
三・一五事件
母の家
母の日記
切り離されて
獄から獄への手紙
母の手紙
関根悦郎と西村桜東洋
その後のウタ、父と母
母の上京
著者等紹介
秋山豊[アキヤマユタカ]
1944年生まれ。1968年東京工業大学卒業。同大学付属工業材料研究所助手を経て、1972年岩波書店に入社。主に理系の単行本・講座・辞典の編集に従事。のち全集編集部に移り、1993年に刊行が開始された『漱石全集』の編集に携わる。2004年同社を定年退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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