acetate<br> 彰化一九〇六年 - 市区改正が都市を動かす

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彰化一九〇六年 - 市区改正が都市を動かす

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  • サイズ A5判/ページ数 122p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784902539127

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kan Bin

1
街歩きが大好きなので、歩いて歩いて見つける人の歴史の痕跡を資料で確かめていく楽しさを一緒に体験することができる、読書体験だった。人間の人間らしい暮らしによって生まれる都市の形とは別に、網でじゅっと焼いた帝国主義的な日本人の行動によって生まれてしまった唯一無二の彰化の街をぜひ訪ねたい。2023/10/03

さくらば

1
日本植民地都市の神社境内とその歴史環境を都市の空間的環境の形成・変容という視点から研究してきた筆者が、植民地支配という大きなインパクトを受けつつも台湾都市を動かしてきた何ものかの存在について疑問を持ちこの本の課題としている。 動き出した植民都市はいったい何によって動き出したのか。在来都市と市区改正という二枚のフィルムを重ね変容を明らかにしつつも、単純な二項対立で終わらせるのではないところに好感が持てる。対立する項が相互に依存し影響を与え合っていることを見抜き、複雑な都市を複雑なままに解く過程が面白かった。2022/04/21

Ryota Ishikawa

0
台湾の彰化という都市に着目して書かれた本。彰化をよく見てみると歴史的な都市ではあるが、日本植民地時代に行われた市区改正が行われたことで、今では近代的もしくは日本的な都市の中に旧都市の残滓が残されている都市となっている。こういった状況下、市区改正が起こった際にどういう変化をしていったのかを考察している。この本の面白い点は話の脱線が多いが、見事に面白く関心が持てるように誘導していっている点である。しかし、それ故に副題の「市区改正の都市を動かす」という意味が最後で薄く感じてしまっているのが玉に瑕の本である。2021/04/15

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