内容説明
おおきなでんでんむしのせなかにうまれたばかりのちいさなでんでんむしがのっていました。ちいさなちいさなすきとおるようなでんでんむしでした。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年、愛知県生まれ。1943年没
織茂恭子[オリモキョウコ]
1940年、群馬県高崎市生まれ。東京藝術大学油絵科卒業。日本児童出版美術家連盟会員。4年間の会社勤務を経て絵本の創作を始める。主な絵本に『ちさとじいたん』(岩崎書店)で絵本にっぽん大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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紅香
38
幼くして母を失い、養子に出されるなど寂しい幼少期を送った南吉さん。そのことを知ってるからこそ、じんわりくるお話です。文を読み終えて、やっぱり南吉さん、私一番好きだなと率直に思いました。きっとこのお母さんでんでんむしと子どもでんでんむしはそんな会話を生きていたならしたであろう、いつかのお母さんと南吉さんの姿。そんな心情が純粋に素直な形になって、悲しみが殻の中に入ったでんでんむしの姿になったんだと思います。。温かくて、優しくて、少し寂しくなる南吉さんの飾らない人となりが現れている良い作品だと思いました。2015/05/05
annzuhime
35
図書館本。そうだよね、初めて見たものはそれが何なのか気になるよね。お母さんのでんでんむしに質問する小さなでんでんむしが可愛い。そしてお母さんも知らないこと。それを子どもが自分から知りたいと思う気持ちも愛おしい。世界には知らないことがたくさんあるね。2022/06/07
たーちゃん
24
私がでんでんむしというと息子は「かたつむりだよねぇ」と言っていました(笑)2022/01/03
双海(ふたみ)
22
新美南吉の「でんでんむしのかなしみ」という本は以前読んだことがあったのですが、「でんでんむし」というお話は今回が初めて。「おおきなでんでんむしのせなかにうまれたばかりのちいさなでんでんむしがのっていました。ちいさなちいさなすきとおるようなでんでんむしでした。」・・・でんでんむしの親子の会話になごみます。2016/03/13
gerBera.m
14
親子のほのぼのとした雰囲気が伝わってきて、温かい話。幼稚園から子どもに読んであげたい寝る前とかに。2015/08/12