内容説明
日々、姿かたちを変え続ける東京。すなわち日々、失われていく見慣れた風景。消えたならそこにはいっさいなにもない。消える以前は、すべてがそこにあった。いま目に映る景色も、消えていく東京の名残なのだ。
著者等紹介
片岡義男[カタオカヨシオ]
作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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榊原 香織
64
作家片岡義男って、写真集結構出してるんですね。 昭和の香りはオムライス パン・フォーカスで街のあちこち これならマネできそう。2021/12/01
kinkin
25
板塀、食堂の看板、アパートの名前が書かれた表札、簾、ペンキの剥がれた雨どいなどのごく普通の身近なものが東京の街中から切り取られている。難度も出てくるオムライスの食品サンプル。その黄色さが色褪せたものたちと対照的で面白いと思った。2014/06/20
Yui.M
15
なんてことはないひとコマだけれど胸の中をさぐられた気分になる一冊でした。昔、実家が商店だったせいか、商売の残骸が見える間口のショットには特別な思いが湧いてきます。2016/05/15
くるぶしふくらはぎ
9
こんな空気が好きです。これをカメラで切り取れる感性がすごいなあ・・・2013/09/01
MO
5
素人の撮った近所の東京みたいな写真が並ぶ。何となくイイ感じ、以外の何物でもないのだけれど、フィルムで撮った時代からずれた東京の面影は、その時にしか記録できなかった景色がある。時が経って、僕らが記憶する何でもない光景はいつかの懐かしいに変わっていく。この写真集は寝かせるほどイイ味が出るのでしょうね。2021/10/22
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