内容説明
本書では、「歩行老化のサイン」を指摘した後、成人型歩行へ回復する方法を提唱するため、日常生活にどのような歩行運動や基本運動を取り入れたらよいのかをまとめた。成人型歩行を維持あるいは回復させる歩行法、歩行老化を防ぐ基本運動(筋力強化運動・階段歩行・椅子を使った運動・姿勢矯正・筋電図バイオフィードバック法等)を説明する。さらに、1990年以来、著者たちが研究開発した「ニューエクササイズウォーキング」、すなわち従来のエクササイズウォーキングのように速足で歩くのではなく、姿勢を変化することによって美しく正しい姿勢に矯正され、特に躯幹・下肢筋も積極的に働き、十分運動としての歩行となる新しい歩行法を紹介する。
目次
1 歩行の分析(筋電図による歩行分析;筋電図記録 ほか)
2 運動としての歩行(エクササイズウォーキング;ニューエクササイズウォーキング ほか)
3 歩行老化のサイン(歩行の発達過程;歩行の退行過程 ほか)
4 歩行老化予防運動(立位の基本姿勢;歩行老化の予防法 ほか)
5 成人型歩行への回復(高齢者歩行;高齢者の支持歩行 ほか)
著者等紹介
岡本勉[オカモトツトム]
歩行開発研究所所長。関西医科大学名誉教授・医学博士。歩行の研究を40年間続け、その間アトランタのエモリ大学医学部に歩行研究プロジェクトの一員として招聘される。その後、研究成果を世界の筋電図学会誌・歩行研究誌に掲載し、赤ちゃんの歩行の第一人者として海外で評価されている。全日本カヌー選手権大会優勝(1961年)・東京オリンピック強化コーチ・全日本学生カヌー連盟会長(1990~2002年)をつとめ、文部科学大臣賞・秩父の宮記念賞・大阪府知事賞など多くの賞を受賞
岡本香代子[オカモトカヨコ]
歩行開発研究所研究員・講師。京都大学・相愛大学非常勤講師・医学博士。歩行の研究で日本バイオメカニクス学会奨励賞を受賞。運動としての歩行「ニューエクササイズウォーキング」を考案し、父・岡本勉と研究・開発を続けるメインスタッフ。高齢者の老化予防ウォーキングの講演活動は、大変人気がありいつも好評を得ている。研究と教育活動に従事し、明るくパワーあふれる講演で多くの人たちを元気にする一児の母
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