感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うえ
7
「熊楠の独創的な思想は、主に二つある…それらは「事の学」と「南方曼陀羅」である。事の学においては、心界と物界とが交わる「事」の重要性が熊楠によって明確に語られていた。そして「南方曼陀羅」においては、「心不思議」「物不思議」「事不思議」、さらにその上位の「理不思議」、そしてそれら全てを包み込み、また全てを産み出す、まさに「生命そのもの」とでも言うべき「大不思議」が説明されていた…しかし、この南方曼陀羅には、さらに重要なキーワードが隠され…いち早く気付いた人物は、鶴見和子で…そのキーワードとは「萃点」である」2020/08/04
