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ジャパン・ミッシング―消えた日本、再生のカギを考える

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  • サイズ B6判/ページ数 279p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784902444728
  • NDC分類 332.107
  • Cコード C0031

出版社内容情報

第一章 「失われた二〇年」と「空白の二年」―日本の半世紀―
ジャパン・ミッシング / ジャパン・アズ・ナンバーワン / 前川リポート / 中位投票者理論 / 中道二大政党 / 四つのコンポーネントと二つのエンジン / 日本のビジネスモデル / 失われた二〇年と空白の二年 / 三種の神器/財政赤字 / 屋上のトラック / ボーモルの病 / 信用収縮 / スタグフレーション / 国民負担率と社会保障負担率 / 政策論と財政論 / 消費税と埋蔵金 / 日本の包囲網 / ケインズとフィッシャー / シュンペーターとブキャナン / 政府の範囲 / ライジングジャパンと「ネメシスの報い」
第二章 迷走する日本 ―日本の実相―
1.日本の現実
貧困率が先進国第二位 / 中国を下回る日本の幸福度 / 過去最低の日本の貯蓄率 / 天気晴朗なれど波高し / ジェットコースターのような栄枯盛衰 / イリューザリー・リカバリー / 「道路資本主義」と改革の是非 / ポスト前川リポート
2.政治
「上げ潮路線」と「二兎論」 / ケネディ大統領の「a rising tide」 / 与党の歴史的敗北 / 日銀総裁に求められる手腕 / タスキがけ国会 / 「背水の陣内閣」の機略 / 世相を反映するハヤリ言葉 / 「この人しかいない」というフィクション / 常識という名の非常識 / 「物価上昇しょうがない」という感性 / デジャブーな政策論争 / 非常識で理解不能の国連演説
第三章 正念場の経済 ―経済のメカニズム―
1.景気
真意問われるゼロ金利解除 / 日米金融政策のツイスト状態 / ウナギを食べるウナギ / 環境変化に直面する二○○七年 / 日銀法第四条の意味 / 今日の一針、明日の十針 / チャイナショックで株価急落 / 長短金利差の「通説」と「異説」と「第三説」 / 根拠が不明確な玉虫色の結論 / アンビバレントな日本経済 / サブプライムローン問題と日本の金融政策 / 視界不良の日本経済 / 日米で深刻化する住宅問題 / 二○○八年は日米経済の分岐点 / 金利正常化の結果責任 / 日米金融界の攻守交代 / 深刻化するサブプライムローン問題 / 歴史に残るセプテンバークライシス / 「百年に一度」の金融危機
2.財政
独立行政法人改革の試金石 / 利権構造改革が優先課題 / 防衛利権をめぐる暗闘 / 非常識な歳出を支える歳入の常識論 / 「カンキュウ」と「シャキュウ」 / 「道路資本主義」と「ライジング・ジャパン」 / 線形予測の道路建設計画 / 十年間五十九兆円
3.物価
自作自演のロシアンルーレット / 過剰マネーはマグマと同じ / バブル経済の呪縛/
4.貿易
日米とは異なる日中の貿易構造 / 二一年ぶり円安の実質実効為替レート / 交易損失と貿易黒字 / 二極化する貿易収支

第四章 劣化する社会 ―社会保障制度と税制―
1.雇用
「働く」ことと「儲ける」こと / 異例の賃上げ要請 / 労働生産性と三面等価の原則
2.年金
公的年金等控除と老年者控除 / 信頼を失った日本の年金制度 / 「消えた年金」五○九五万件 / 消えた一○○兆円 / 年金保険料流用禁止法案 / 国民に立証責任を課す本末転倒
3.医療
論理的ではない政府の説明 / 日米関係の副作用 / 崩壊する日本の医療制度 / 罪の重い「政府の嘘」
4.介護
下駄履きヘルパー / 似て非なるもの
5.税制
ロケットの燃料効率 / 劣化する日本の税制 / 猟官運動と転向 / コストと便益、集中と拡散
第五章 漂流する国家 ―国際社会の力学―
1.世界経済
運命共同体の日米中三カ国 / ヘッジファンドは世界経済の攪乱要因 / 世界経済の構造調整局面 / サウジアラビアと米国の蜜月終焉 / 三つの成長エンジン / 鍵は資源・食料・医療
2.WTO/FTA
お人好し国家 / 蚊帳の外 / 世界経済の新潮流
3.温暖化対策
人類の未来 / 打ち出の小槌 / 排出権取引の三つの手法
4.外交
「トリガー戦略」と「逆向き推論戦略」 / 上海疑獄 / 「技あり」の北朝鮮外交 / 資源カードを切るロシア / 北朝鮮の主導権と米国の真意 / 日印共同声明の深層 / 中ロの新植民地主義と日本の資源外交 / 劇的に変化する国際政治力学 / スタグフレーションの洗礼を受ける中国 / 東シナ海ガス田開発をめぐる日中の事情 / 経済カードの価値を下げた日本 / 高みの見物とはいかない米国大統領選挙
第六章 垣間見える本質と矛盾 ―日本の深層―
経営 金融 深層
フタタ争奪戦にみるM&A戦略 / 地域金融機関に公的資金投入 / タイのクーデターと日本の対中国戦略 / 氾濫するダブルスタンダード / 創業の理念と企業の本質 / 失敗の本質 / M&Aとハゲタカ / 圧力に屈した東証 / 不透明な地域力再生機構 / 変化が加速する金融ビジネス / 要注意の東証自主規制法人 / 東京都政の無軌道ぶり / 迷走する金融庁と新銀行東京の命運


「大塚耕平の経済スピークアウト」は2006年7月21日から夕刊フジで連載が始まりました。「スピークアウト」は同社の本田賢一記者が命名してくれたタイトルですが、「この際、はっきり言う」という意味です。以来、タイトルに含意に従って、経済を中心に時事問題について拙見を書いています。
日本経済はうまく回っていません。しかも、短期的な低迷ではなく構造的な停滞です。今月、米議会調査局がまとめた「日本の政治的混迷」と題した報告書は、日本は政治や外交も停滞が続くと予測しています。
この状態を脱するためには、政治が経済を適切に舵取りすることが必要ですが、逆もまた真なり。経済が好転すれば、政治や外交も好転します。では、日本経済停滞の原因は何であり、どうすれば停滞を脱することができるのか。そのヒントを探るためにコラムを書いています。
連載スタート時は小泉政権の最終盤。「改革なくして成長なし」をキャッチフレーズにした小泉首相は、意気軒昂に任期を終えました。あまり成長しなかったということは、改革が適切に行われなかった証拠ですが、構造改革が必要であることには賛意を示します。もっとも、その内容と方向性には疑問が多く、再検討を要するということです。(後略)

世界金融危機、国内での財政赤字、年金問題など、山積する課題。
日本はいま、岐路に立たされている! このまま日本の国際的プレゼンスを低下させるに任せるのか、
それとも「ライジング・ジャパン」として再び昇るのか?経済、財政、金融を中心に時事問題を分かりやすく解説。日本が誇り高く世界で生き抜くための提言が満載。

目次

第1章 「失われた二〇年」と「空白の二年」―日本の半世紀
第2章 迷走する日本―日本の実相
第3章 正念場の経済―経済のメカニズム
第4章 劣化する社会―社会保障制度と税制
第5章 漂流する国家―国際社会の力学
第6章 垣間見える本質と矛盾―日本の深層

著者等紹介

大塚耕平[オオツカコウヘイ]
1959年名古屋市生まれ。早稲田大学政経学部卒。日本銀行勤務を経て2001年から参議院議員(現在2期目、愛知県選挙区)。日銀在職中に早稲田大学大学院博士課程修了(学術博士、専門はマクロ経済学、金融財政論、公共政策論)。現在、早稲田大学と中央大学大学院の客員教授を兼務。経済政策・社会保障制度・経済外交を専門とする国会議員として活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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monita

0
教授からの頂きもの。学生時代は難しかった。

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