出版社内容情報
「結婚さえすれば幸せになれる」―現代においてそれはもはや迷信にすぎません。
現代社会―医療の進化による平均寿命の伸長・女性の社会進出・離婚に対する偏見の軽減・物質本位の価値観の蔓延―は「結婚」という制度を維持することさえ困難な環境です。
愛は全てを解決する?話し合いが理解を生む?本当にそうでしょうか?
本書ではあなたが現代文化から吹き込まれた迷信・思い込みを一つずつ解き明かし、現代に相応しい・現実の「結婚」生活を送れるようにサポートします。
現代の結婚の困難は、相手との違いを知り、どうやってそれに折り合いをつければいいのか試行錯誤しながら、変わらず相手を尊重し、愛情を注がなければならないことです。お互いが満足のいく結婚生活―個人の幸せを追求する人生。二つを両立させるヒントがこの一冊に詰まっています!
プロローグ はじめに
序章 現代の結婚の真実:七つの嘘をめぐって
第1章 嘘:愛はすべてを解決する
第2章 嘘:話しあいが理解を生む
第3章 嘘:人は死ぬまで変わらない
第4章 嘘:結婚で新たなわが家の伝統を
第5章 嘘:平等主義って気持ちがいい
第6章 嘘:子どもこそ夫婦の絆
第7章 嘘:素晴らしき性革命
エピローグ
それにしても、人生最大の変化が単なる意識の持ち方だけで起こるなんて―ふしぎだと思わない?物の見方が変わっただけで、ほかは全く何も変わっていないのに、恐怖心や不安が薄れいろんな意味で強くなったと感じるのよ。……物事が前よりはっきり見え、しかもその自覚がある。そして気づくの、人生を愛するというのはこういうことだ、神について真剣に語る人は、みんなこのことを語っているんだと。こういう瞬間のことを語っているんだと。
ジョナサン・フランゼン著 『コレクションズ』(黒原敏行訳)より