内容説明
「私の時代まではね、浜に遊びながら縁が結んでね。夫婦になった人もたくさんおった」―月の出る夜、潮騒と三線の音が聞こえる浜で、若い男女が出会った“毛遊び―”。そこにはおおらかがいとおしい(性と生)のいとなみがあった。
目次
琉球弧の女たち(沖縄の遥かな日々へ;南の島の新村興亡;囲いのない廓;もう一つの沖縄戦)
著者等紹介
川田文子[カワタフミコ]
1943年生まれ。群馬県桐生市で育つ。早稲田大学文学部卒業後、出版社勤務を経て文筆業に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二人娘の父
7
本書の底本となっているのは3つの著作。どれも80年代に出版されている。著者は先年、79歳で逝去。その遺作として編集された「女性の歴史」である。上巻は主に内地の地方の話。そして下巻は沖縄である。テーマは幅広い。毛遊びー(モウアシビー)、芭蕉布、石垣島の「新村興亡」、石垣島の糸満女、竹富島、与那国島、そして辻の女性たち、沖縄から満州へ移民した家族などなど...。著者が初めて沖縄に足を踏み入れたのは、復帰前。それから何度も足を運び、遺されてこなかった沖縄の女たちの語りをまとめた、貴重な記録である。2024/04/17
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