内容説明
本書は、宇津木章氏の第三遺稿書である。著者は周代から春秋戦国時代に至る『左伝』をはじめとする古典の考証、後には同時期の出土文字資料に取り組んで来た。本書は、春秋時代を「諸国の勃興」、「覇者の出現」、「貴族政治」、「崩壊」の四期に分け、『左伝』の主な戦争・内乱に関する記事を取り上げ、諸侯政治から貴族政治への大局的な流れを通史的に叙述する。また、『春秋』にみえる魯の「邑に城く」ことについての考証論文を付す。
目次
第1章 春秋諸国の勃興(時代の流れ;共叔段の乱 ほか)
第2章 覇者の出現(時代の流れ;召陵の盟 ほか)
第3章 春秋の貴族政治(時代の流れ;趙盾の擅権 ほか)
第4章 春秋時代の崩壊(時代の流れ;華・向氏の乱 ほか)
著者等紹介
宇都木章[ウツギアキラ]
1925年鎌倉市に生まれる。1949年東京大学文学部東洋史学科卒業。1954年国立国会図書館支部東洋文庫勤務。1967年退職。同年青山学院大学文学部助教授。1969年同教授。1994年同退職。2007年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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