内容説明
“外地”に渡った彼らはどんな商売を営んでいたのか?本書から浮かびあがってくるのは、日本と植民地とを広範かつ緊密に結びつけた「古書ネットワーク」の実態である。貴重な資料とともに埋もれた庶民史を現役の古書店主が執念で読み解いた画期的労作。
目次
第1章 樺太へ渡った古本屋たち
第2章 台湾へ渡った古本屋たち
第3章 朝鮮へ渡った古本屋たち
第4章 満洲へ渡った古本屋たち
第5章 中華民国へ渡った古本屋たち
第6章 総集編
著者等紹介
沖田信悦[オキタシンエツ]
1946(昭和21)年、新潟県東蒲原郡鹿瀬町向鹿瀬の昭和電工社宅にて生まれる。1964年、県立津川高校(現・阿賀黎明高校)卒業。1969年、明治大学文学部卒業。現在、船橋市で鷹山堂(古書店)経営。POW研究会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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hnzwd
11
朝鮮、台湾、満州、、など、日本占領時代に各地に進出していった古本屋がどこにあって、どういったビジネスをしていたのかを当時の文献を元に記した一冊。各地にこうこうという古本屋があり、、と説明し、最後の総集編で少しだけ引き上げ時の話が書かれて、、。歴史の資料として。2024/11/24
moonanddai
7
毎日新聞の「余禄」で紹介されて知りました。樺太、台湾、満州、関東州(大連)、北平(今でいう北京)、上海等々へと古本屋も勇躍して「植民地」へと進出してきたということは、それだけ本を買う日本人自体も「いた」ということなのでしょう。扱うものも岩波文庫や「絵葉書」、文具といったものもあったらしいのですが、哲学や思想、経済医学、理工書など、(いわゆる)内地と(地域性はあったでしょうが)ほとんど変わらないものだったようです。古本屋という視点から、当時の「植民地というもの」の様子を垣間見れる、労作だと思います。2025/11/09
ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね
7
大連や京城、真岡といった植民地都市にこんなにも多くの古書店があったという事実にまず驚く。そして内地の古書店主が、満州の奥地まで視察を兼ねた背取りに行っていたとは。読み物としてはもう一つだが、細かい資料を丹念に掘り起こした労作だった。2016/06/20
秋津
3
樺太、朝鮮、台湾などと日本との間に構築された「古書ネットワーク」について考察した一冊。日本人の海外進出に伴って書物も海を渡り、新刊が充分に行き渡らない状況もあって古書店が人と書物の往来の媒介となったことについて、当事者の証言や古書店の機関紙などを用いて論じられています。米潜水艦の危険も顧みず樺太に仕入れに出かける店主の話や、朝鮮では思想物、台湾では裁縫、辞典、講談など、地域によって売れ行きが異なるという体験談など、面白エピソードが満載で、古書を通じた「内地-外地」の文化史という切り口の大変斬新な書でした。2015/01/29
Genei-John
2
板橋書店の前身は、現在の北朝鮮の新義州にあった古書店『新義州書店』だったのか。終戦を機に引き揚げして古本屋を再興したらしい。2015/01/10
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