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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
禿童子
24
湯浅氏の過去の論文を編集した体裁を取っているので、各章はコンパクトにまとめられているが硬い文章を読み進めるのに時間がかかった。しかし、「貸出型図書館」から「滞在型図書館」への移行、読書バリアフリーへの電子書籍の貢献、コロナを契機とする電子教科書の普及など重要な論点を経時的に追うのに好適な本。紙の本への信仰を排するために、時に「正倉院」という例えで従来型の図書館利用者への攻撃ととられる言辞もあるが、読み上げ機能を含む電子書籍の潜在能力を生かすために電子図書館を大学と自治体に導入する必要性は大いに強調すべき。2024/05/28