目次
序章 いま、なぜ「文庫」なのか
第1章 「文庫」とは何か?
第2章 「文庫」の歴史戦前編―文庫の創始から終戦まで
第3章 「文庫」の歴史戦後編―終戦から現在まで
第4章 電子書籍時代の「文庫」とは
第5章 データから見た「文庫」
終章 現場から見た「文庫」出版の特性
著者等紹介
岩野裕一[イワノユウイチ]
編集者・音楽ジャーナリスト。1964年、東京生まれ。上智大学文学部新聞学科卒業、同大学院文学研究科新聞学専攻博士前期課程修了(新聞学修士)。1987年、実業之日本社に入社。現在、同社第二出版本部長兼文芸出版部長兼ライツ・編集総務部長として、編集ならびに著作権・契約業務に従事している。おもな著作に『王道楽士の交響楽 満洲―知られざる音楽史』(音楽之友社、1999、第10回出光音楽賞受賞)、『日本のピアノ100年 ピアノづくりに賭けた人々』(草思社、2001、前間孝則氏との共著、第18回ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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izw
3
文庫の誕生から、何度もあった「文庫ブーム」、電子書籍と文庫の関係、など文庫に特化した内容で興味深い。文庫についての統計がきちんと取られてなく、それに変わる指標の分析も役に立つ。2014/04/24
kokada_jnet
3
「太陽風光点事件」にも言及しながらの。電子書籍の話とも絡めた、一次刊行出版社の「出版権」の件が興味深い。契約書を作らないと「出版権」は法的に設定されないが、日本の出版の世界では契約書が作られることがほとんどないと。2013/03/13
はるじおん
1
文庫本について非常に詳細な歴史と綿密なデータを知ることが出来るが、データのところは情報が多すぎてお腹いっぱいになってしまった。基本的に商品として扱われる文庫本の視点から出版業界を観察することでビジネスとしての出版の情勢や課題を知ることが出来、出版業界について興味のある人には一読をオススメする。 2021/06/09