目次
特集1 参加型開発の模索(「参加させ」型開発の可能性と限界―日本の経験を振り返りつつ;参加型開発とは何か―「参加のはしご」モデルから考える;参加型開発の再確認と外部者の役割;参加型開発の現状と課題;参加型開発のプロセス:理解・実践;成果)
特集2 移民の社会的統合と都市コミュニティ―欧米、日本を通じて(日本の外国人集住都市における子どもたちの社会編入の困難と地域コミュニティ;移民統合のためのアファーマティブ・アクションにおけるアメリカとフランス;「声なき者」の声と「没収された言葉」の奪回―移民二世の社会的排除の経験と文化をめぐって;ローカル・エスニック・コミュニティの現在―「文化」をめぐる交渉の現場から;中国人の日本留学にみる「国際移民システム」―中国人移住者の「永続的ソジョナー」アイデンティティのゆくえ)
投稿論文(「東アジア共同体」とナショナリズムの多元性―日本の「東アジア共同体」議論を中心に)
書評(『市民社会民主主義への挑戦―ポスト「第三の道」のヨーロッパ政治』;『イノベーションと異文化マネジメント―新たなコンセプトを創り出す経営戦略』;『外国人の子どもの不就学』;『東アジア「共生」の条件』)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ishida Satoshi
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読了。国際開発の分野で90年代頃から耳にする「参加型開発」の考え方と限界を紹介。これは従前の慈善型開発や技術移転開発とは異なり、地域住民による開発事業の企画・運営・評価までを目指すものです。しかしながら、その理論と手法には課題もあり、参加「させられ型」になっていやしないか?、参加概念の曖昧さなどに起因する課題点にも言及されています。研究書というのもあるのですが、急にネパールのケーススタディだけ英語表記になるので、一般向読者向けも志向しているとすれば、少し不親切な構成かも。後半では、日本における外国人の地位