感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Gummo
18
先日亡くなられたやなせたかしさんをはじめ、111名の漫画家や作家が、敗戦の日のそれぞれの記憶を絵と文とで綴った画文集。手塚治虫が自らの戦争体験を描いた漫画「紙の砦」も収録。「皆さん、私たちは、これから苦難の道を歩くのです。でも頑張って生きていきましょう」。玉音放送を伝えたラジオアナは涙ながらに聴衆に語りかけたという。しかし涙もあれば喜びもあった。これで父が帰ってくると喜ぶ少年やスカートをはけると喜ぶ少女の姿が印象的だった。この本、かなり高価で絶版なのが残念。ぜひ小型の普及版を出してもらいたい。 ★★★★☆2013/10/20
ゆきんこ
2
大型本。111人の漫画家、作家達の終戦日昭和20年8月15日にどのような思いで、どのように過ごしていたかを絵と共に著されている。多くは幼くて状況がわからないうちに戦争が終わったものが多い。当日よりもそれまで過ごしてきた戦災が大変だったことが伺える。もうこの日を境に被爆することはなくなり、これからの明るい希望も感じられた。中にはもうしばらく戦いが続いた人もいたが。この本の発行は2004年。それから13年経っているので多くはすでに亡くなっているようである。でも戦争体験した人たちの体験を残すことは大切である。 2017/10/12