内容説明
進行しているのは厳罰化だけなのか?認知行動療法に基づく薬物犯罪者処遇がもたらす「解放性」と「困難性」のジレンマ。フーコーの統治性論と社会学的フィールドワークを駆使しながら、刑務所における薬物犯罪者処遇を批判的に考察する。
目次
序章 認知行動療法・新自由主義的規律・統治性
第1章 新自由主義的規律としての認知行動療法
第2章 政策レベルのCCBTD―内面化戦略への反操行
補章 フィールドと調査の概要
第3章 実践レベルのCCBTD―“交渉”モードへの反操行
第4章 犯罪と病気の二重化―「犯罪者/病人」役割の構造
第5章 「社会的なもの」の自己コントロール
第6章 「犯罪者/病人」役割への“収斂”?
第7章 「解放性」ゆえの“収斂”、“収斂”ゆえの「困難性」―CCBTDと過食型エンパワメント
終章 「社会的なもの」の自己コントロールから、自己コントロールの「社会化」へ
著者等紹介
平井秀幸[ヒライヒデユキ]
1978年生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。博士(教育学)。日本学術振興会特別研究員(PD)、東京大学大学院教育学研究科教育学研究員、Carleton大学博士研究員、四天王寺大学人文社会学部講師等を経て、2014年より四天王寺大学人文社会学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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