内容説明
骨相学とは生理学的な一定の生得的「能力」を論じることによって「人間」を表象・描写する“能力人間学”である。―近代教育言説の知られざる起源。
目次
第1章 骨相学とは何か(F.J.ガルの学説―観相学と脳神経科学;「フレノロジー」及び「骨相学」という名称―ネイチャーの探究;骨相学概略史―反響と残響)
第2章 骨相学の三つの前史(観相学の歴史―“伝統的人間観”の理論とその読解術;能力心理学の歴史―魂とその諸能力の理論;脳機能局在論の歴史―「能力」の器官としての脳)
第3章 能力心理学としての骨相学(シュプルツハイムによる改造―「骨相学」誕生;「心」(Mind)と三五+α個の能力
ジョン・ロックの能力心理学
骨相学の「ファカルティ」理論)
第4章 骨相学の教育(骨相学の教育理論―能力教育の言説;骨相学的能力訓練の一場面―学校実践の事例;骨相学の「能力」教育)
終章 “能力人間学”と教育(消えた?「脳の生理学」=「心の哲学」のファカルティ;“能力人間”という人間像―「能力」で擬制される人間)
著者等紹介
平野亮[ヒラノリョウ]
広島県生まれ。神戸大学大学院人間発達環境学研究科博士課程修了。博士(教育学)。現在、兵庫教育大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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