内容説明
北朝鮮は無法国家なのか、試される日本外交。朝鮮半島の和解、平和への軟着陸は可能なのか―六者会合、日朝国交正常化交渉を担当し、早世した“外務省コリアスクールのエース”が北朝鮮の成立過程と統治機構を法的に解明した予見に満ちた遺著。
目次
1 北朝鮮をめぐる国際関係(北朝鮮の国際法―独自の解釈と運用;朝鮮半島と国際連合―南北朝鮮の国連加盟問題)
2 法務生活と契約法(北朝鮮における「遵法」の問題―「社会主義法務生活」を中心に;一九四八年の北朝鮮契約法)
3 北朝鮮における法・経済制度(法制度および統治機構の形成;計画経済の基礎―初期北朝鮮における経済に関する法の制定過程)
著者等紹介
藤井新[フジイアラタ]
1959年、愛知県に生まれる。東京大学法学部卒業後、外務省入省。経済局、アジア局に勤務後、韓国留学(延世大学韓国語学堂・ソウル大学法科大学院)。次いでハーバード大学ロースクールに留学し修士号(L.L.M)取得。経済協力局を経て条約局国際協定課課長補佐。その後、アジア局北東アジア課課長補佐、同首席事務官として日朝国交正常化交渉に参加(第4~8回)。北米局北米一課首席事務官、在フィリピン大使館一等書記官、同参事官、国連代表部参事官、中東アフリカ局中東一課長を歴任。2004年、大臣官房在籍中に逝去(享年44歳)
平岩俊司[ヒライワシュンジ]
1960年生まれ。関西学院大学国際学部教授。東京外国語大学朝鮮語学科卒業、慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学、韓国・延世大学大学院留学。松阪大学助教授、在中国日本大使館専門調査員、静岡県立大学教授などを歴任
鐸木昌之[スズキマサユキ]
1951年生まれ。尚美学園大学総合政策学部教授。慶應義塾大学政治学科卒業、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学、韓国・延世大学大学院留学。在中国日本大使館専門調査員、聖学院大学助教授などを歴任
坂井隆[サカイタカシ]
1951年生まれ。北朝鮮事情研究者。東洋大学法学部卒業、韓国・延世大学韓国語学堂留学。公安調査庁で国際調査企画官、公安調査管理官、調査第二部長などを歴任
礒崎敦仁[イソザキアツヒト]
1975年生まれ。慶應義塾大学法学部専任講師。慶應義塾大学商学部中退、同大学院法学研究科博士課程単位取得退学、韓国・ソウル大学大学院留学。在中国日本大使館専門調査員、外務省専門分析員などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。