内容説明
日本近代文学の出立。政治小説は文学場の力学が抑圧した近代小説の失われた諸相を具現するジャンルであり、その研究は現代の読者の小説観を修正し、文学への態度変更を迫ることになる。レトリックと思想との抗争の劇。
目次
1 政治的物語と隣接ジャンル(啓蒙思想と自由民権運動;実録の政治性;戯作の民権化;民権詩歌 ほか)
2 政治小説の語りとジャンル編成(政治小説の思想と表現;政治の隠喩/隠喩による政治;政治小説の中の読書;人情本的政治小説と読本的政治小説の間 ほか)
著者等紹介
西田谷洋[ニシタヤヒロシ]
1966年、石川県生まれ。金沢大学大学院社会環境科学研究科国際社会環境学専攻修了。博士(文学)。石川県立高等学校教諭を経て、愛知教育大学教育学部准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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