感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いくっち＠読書リハビリ中
3
「げいかいぎょふ」と読む。「麑」は鹿児島のことを指す。鹿児島で獲れる魚の図鑑である。明治16年に鹿児島県の水産業をアピールするために作られたもので、島津藩のお抱え絵師（だったであろう）2名が1年半かけて写生した。甲殻類などは化物図鑑に近い。編纂の白野夏雲（しらのかうん）は元は静岡藩士で維新後、農商務省などに勤め日本各地で図譜作成にたずさわったお方。そんな図譜がいじられることなく1冊に納まっている。銅版画の魚たちが滑稽で見ていて飽きません。2011/07/26
shamrock
2
大野麦風展に行った際、ミュージアムショップにて購入。読むというより眺める本。明治初頭に鹿児島の水産物を銅版画にしたものの復刻版。一日見てても飽きない。写実的でありながら、どこか恐ろしげな雰囲気も漂わせていて、魅力的だ。ヘラヤガラはふえふきって呼ばれてたんだな、とかいうこともわかって楽しい。が、せっかく復刻したんだから、解説をつけてくれても良かったのに。そしたらもっと楽しめたかも。2013/11/16
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