内容説明
女性に参政権もなく、一生をかけて働くことなど夢のようだった20世紀初頭のアメリカ。そこへ、ポーランドとカナダから、平凡な家庭出身の二人の娘が単身ニューヨークへやってきた。その名はヘレナ・ルビンスタインとエリザベス・アーデン。それまで娼婦と女優しか化粧する習慣のなかったアメリカで、二人は本来女性が持っている美への願望をとらえ、激しく競い合いながら「美容サロン」「スキンクリーム」といった画期的なアイディアを展開していく!世界で初めて美容産業を確立させ、巨万の富を一代で築いた二人の女性企業家の経営手腕と波瀾に富んだ人生を綴った、話題のビジネス・メモワール。
目次
死んでもライバル―ニューヨーク一九六五年~一九六七年
クラクフクリーム―一八七二年~一八九六年
美の魔法使い―オーストラリア一八九六年~一九〇五年
ライバル出現―一八三九年~一九〇七年
マダム本格始動―メルボルン、ロンドン、パリ一九〇五年~一九一四年
フローレンス・グレアムからミス・エリザベス・アーデンへ―ニューヨーク一九〇七年~一九一四年
全面対決―ニューヨーク一九一四年~一九一九年
アートの巨匠、ビジネスの女王―パリ一九二〇年~一九二六年
エリザベスとトミー―ニューヨーク一九二〇年~一九二六年
ヘレナとタイタス―パリ、ニューヨーク一九二六年~一九三〇年〔ほか〕
著者等紹介
ウッドヘッド,リンディ[ウッドヘッド,リンディ][Woodhead,Lindy]
PR会社“WPR”を経営し、イヴ・サンローラン、ルイ・ヴィトン、エリザベス・アーデンなど数多くのファッションやコスメティックのブランドのPRを30年に渡って手がける。1987~1989年には、イギリスの高級デパート“ハーヴェイ・ニコルス”の女性初の取締役として、カルヴァン・クラインやジャン・ポール・ゴルチェの出店などに貢献した。1999年に執筆業への専念を決意。現在はロンドンと南フランスの両方に家を持ち、定期的に行き来している。芸術王立協会会員
桃井緑美子[モモイルミコ]
翻訳家
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- 日本古代王権と貴族社会