内容説明
奈良・平安時代の王権を構成した太上天皇・皇后・皇太后に注目し、権力構造の変質過程を活写。さらに王権を補完した貴族層にも注目した、新たな王権・政治史研究!
目次
序章 日本古代王権構造の研究動向と課題
第1部 八世紀の王権構造とその周辺(八世紀太上天皇制の諸相;八世紀の皇后・皇太后;大伴古麻呂と「選ばれた四位官人」;藤原永手と内臣;藤原仲麻呂と光明子)
第2部 平安期王権構造への転回―八世紀後半から九世紀に向けて(称徳王権論;奈良時代の王権と内臣;桓武天皇の王権構想と平安初期の議政官;平安前期太上天皇制とその行方;皇后・皇太后の変質と母后の登場―九世紀を中心に)
終章 八・九世紀王権構造の変質過程と政治史の展開
著者等紹介
上村正裕[ウエムラマサヒロ]
1987年茨城県生まれ。2021年東洋大学大学院博士後期課程修了。現在、東洋大学文学部・フェリス女学院大学文学部・武蔵大学人文学部非常勤講師・京都芸術大学通信教育部業務担当非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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