出版社内容情報
八木一夫とその仲間たちが1960年代に創めたオブジェ焼は、欧米を手本にしてきた日本文化の「近代」がその体裁を整える最後の段階に登場した前衛陶芸運動だった。ポスト・モダン化につれて、オブジェ焼もその歴史的役割を終えるはずだったが、どちらもまだ命脈を保っている。なぜ、「近代」は終わらないのか。その理由をオブジェ焼に探る。
(目次)
序論 オブジェ焼の時代・樋田豊郎
I 八木一夫の軌跡・松原龍一
II 同時代の世界美術史に対峙する八木一夫・稲賀繁美
III 古陶磁技法の再活用・大槻倫子
IV 黒陶について・出川哲朗
V 八木一夫が考えていた〈オブジェ〉・樋田豊郎
VI〈オブジェ〉について・峯村敏明
あとがき
八木一夫年譜
内容説明
八木一夫とその仲間たちが1960年代に創めたオブジェ焼は、欧米を手本にしてきた日本文化の「近代」がその体裁を整える最後の段階に登場した前衛陶芸運動だった。ポスト・モダン化につれて、オブジェ焼もその歴史的役割を終えるはずだったが、どちらもまだ命脈を保っている。なぜ、「近代」は終わらないのか。その理由をオブジェ焼に探る。
目次
序論 オブジェ焼の時代
八木一夫の軌跡
同時代の世界美術史に対峙する八木一夫
古陶磁技法の再活用
黒陶について
八木一夫が考えていた“オブジェ”
“オブジェ”について
著者等紹介
樋田豊郎[ヒダトヨロウ]
1950年生。東京芸術大学大学院修了。東京国立近代美術館勤務を経て、現在、秋田公立美術工芸短期大学学長。1994年倫雅美術奨励賞受賞
稲賀繁美[イナガシゲミ]
1957年生。パリ第7大学博士課程修了。東京大学大学院博士課程単位取得退学。東京大学助手、三重大学人文学部助教授を経て、国際日本文化研究センター・総合研究大学院大学教授。1997年サントリー学芸賞、渋沢クローデル賞特別賞、倫雅美術奨励賞受賞。2001年和辻哲郎文化賞受賞ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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