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目次
1 “アトラス” 地図のメランコリー
2 “ビルケナウ” それの地下室
3 “1977年10月18日” オルフェウス・コンプレックス
4 “ビルケナウ”ふたたび 「かげ」の生政治
著者等紹介
田中純[タナカジュン]
1960年生。東京大学大学院総合文化研究科教授。表象文化論(イメージ論・思想史)。博士(学術)。2010年、フィリップ・フランツ・フォン・ジーボルト賞受賞。著書に『政治の美学』(東京大学出版会、毎日出版文化賞)、『都市の詩学』(東京大学出版会、芸術選奨文部科学大臣新人賞)、『アビ・ヴァールブルク記憶の迷宮』(青土社、サントリー学芸賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
95
東京国立近代美術館では<ビルケナウ>が<ビルケナウ(写真ヴァージョン)>と共に<グレイの鏡>と同じ展示室で鑑賞者の姿を写していた。現在開催中の豊田市美術館ではより開放的な展示室で受ける印象も異なっていた。「写真とは、ほとんど自然なのです」というリヒターの言葉は、フォト・ペインティングを出発点とする彼の原点である。ビルケナウはホロコーストの写真から生まれたインスタレーションであり、Birken.au!白樺、おお!とも読める地名に、ディディ=ユベルマンの白樺の樹皮を剥がした写真とイメージを共鳴させている。2022/10/23
たまきら
35
読み友さんの感想を読んで。作品を理解するための説明がとても分かりやすいだけに、本のサイズの小ささが残念です。このサイズだからとても親密な雰囲気が出ているのかもしれないけれど…。2023/01/06
イワシ
1
書き下ろしの第4章の後半部は東京国立近代美術館(および豊田市美術館)における《ビルケナウ》展示場の展示形式も包括した作品論になっているのでゲルハルト・リヒター展が開催されているいま読むべき。2022/10/22