内容説明
現在信じられている佐渡における日蓮の史跡の全ては、後世に作出されたもの。塚原配所や一谷配所、阿仏房など信者の家は、本当はどこにあったのか?佐渡出身の著者が詳細な現地調査と卓抜した手法で、日蓮に関わる重要史跡を特定した。昭和四十六年発刊の同名著書を全面的に“新版”へと大改訂。本書があれば、あなたは佐渡における日蓮の真実の足跡を知ることができる。
目次
第1章 佐渡配流
第2章 塚原配所考
第3章 阿仏房
第4章 一谷入道
第5章 国府入道
第6章 中興入道
第7章 赦免、そして鎌倉へ
第8章 「聖地」の形成
結び 日蓮と佐渡の国人
著者等紹介
田中圭一[タナカケイイチ]
1931年新潟県佐渡郡金井町生まれ。新潟大学人文学部経済学科卒業。高校教諭を経て、67年京都大学国内留学、88年筑波大学教授、94年群馬県立女子大学教授などを歴任。著書に『佐渡金銀山の史的研究』(刀水書房、第9回角川賞受賞)、『帳箱の中の江戸時代史』(刀水書房、新潟日報文化賞受賞)ほか多数
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