内容説明
観点を増やし、発想を広げ、コミュニケーションのセンスを磨く。認知症ケアが行き詰まるワケとその打開策を徹底解説。次世代認知症ケアのアプローチ!
目次
第1章 認知症ケアの「いま」と「これから」
第2章 理由を探れないワケ(1)―本人との関わりの中で
第3章 理由を探れないワケ(2)―介護者の内側にある「枠組み」
第4章 理由を探るための12のレッスン
第5章 ケアの可能性を広げる最強チームの条件
第6章 ケアが変わるコミュニケーションのコツ
第7章 家族を支えるプロであるために
著者等紹介
ペ ホス[ペホス]
研修オフィス・アプロクリエイト代表、医療法人社団菫会名谷病院在宅支援事業部主任相談員、コミュニケーショントレーニングネットワーク講師。1973年兵庫県生まれ。関西学院大学卒業後、訪問入浴介護サービスを手がける民間会社に入社。その後、居宅介護支援事業所、地域包括支援センターで相談業務に従事。現在は、医療法人社団菫会名谷病院在宅支援事業部にて主任相談員を務める。介護福祉士・介護支援専門員・主任介護支援専門員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Akira Kumoi
5
認知症当事者の方とのコミュニケーションについて、つまづきがちなところは例やイラストも交えながら、「理由を探る認知症ケア」のアプローチを易しく解説された本です。知識や経験に乏しい当事者家族からベテラン専門職の方まで、幅広い読者層を想定して書かれていたので、私のような現場未経験者にもわかりやすかったです。読み終わって気づいたのですが、この本で裴鎬洙先生がおっしゃっていることってすべての対人コミュニケーションで役に立つアプローチですね。あと文中のコラムで触れられていた「ニンチ」私も同感です。2016/03/31
ひろみ星☆
0
認知症の方への接し方のノウハウが書かれていると思い手に取ったが、表れている行動の「理由」を地道に多角的に「探る」ことが認知症ケアの基本姿勢なのだということが書かれていて、問題を解く前に解答見ようとしていた浅はかな自分であったと大いに反省。同じ人間など一人としていないのだから、行動は同じであってもその理由は様々なんだということが理解できた。相談援助に関わるものとして、自分の考え方のパラダイムシフトが起こった感じがする。2023/02/01