内容説明
敗戦後の狂乱怒涛時代、盟友・檀一雄との交流を軸に、太宰治、五味康祐、保田與重郎らが躍動する、文学に渇した若き無頼の群像。当時の文芸誌、同人誌の息吹も伝える、文壇の青春の記録。表題作ほか2篇収録の最新小説集。
著者等紹介
眞鍋呉夫[マナベクレオ]
大正9年(1920)1月25日、福岡県生まれ。父親の仕事にともない同年末に中国・杭州へ渡り幼少期を過ごすが、大正15年(1926)日貨排斥運動で帰国。その後、父の外地赴任で福岡周辺の親戚宅を転々とし、昭和4年(1929)再び中国の漢口で一年間を過ごす。昭和14年(1939)同人誌「こをろ」を矢山哲治、阿川弘之、島尾敏雄、那珂太郎らと創刊。昭和16年(1941)文化学院文学部入学、文学部長・佐藤春夫の謦咳に接する。同年9月、遺書のつもりで句集『花火』を刊行(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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