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考えるヒントで考える

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  • サイズ B6判/ページ数 204p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784901998574
  • NDC分類 304
  • Cコード C0095

内容説明

「知るとは即ち生きる事である」と繰り返した小林の真意とは―。気鋭の若手評論家が、小林秀雄『考えるヒント』を手がかりに、思想史をたどりながら、学問・知性・時代・政治・職業について、考える。

目次

学問を考えるヒント(異国経験;ひたすら言を学んで、心に問う ほか)
知性を考えるヒント(人間の理性;懐疑 ほか)
時代を考えるヒント(虫の居所;知行合一 ほか)
政治を考えるヒント(政治の非人間化;イデオロギーの時代 ほか)
職業を考えるヒント(プロフェッショナル;心眼 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

angelooo7

7
TPPの人が書いたエッセイ。ちなみにTPPは関係ない。色々矮小化し過ぎな気もする。これが若書きというやつか。 中野剛志さんがと言うわけではないけど、今でも多くの人にとってマルクスは政治的に特別みたい。プラトンや孔子のようにマルクスが読まれる時代になるといいね。2015/03/19

墮太

6
面白い。

ドクターK(仮)

6
学問や政治、職業などのテーマを、小林秀雄の「考えるヒント」を基盤に、福沢諭吉、伊藤仁斎、オルテガ、ウェーバーなど古今東西の思想家を辿りつつ、筆者自身のイギリス留学の経験とも絡めて論じていく内容。本書が出版された頃から、筆者はTPPへの反対論をはじめ、様々な分野で活発な言論活動を展開していくが、その思想的なルーツを知ることもできる。本書では、日常的な生活経験とそれに基づく常識感覚の重要性が繰り返し指摘されている。学問も政治も、それがなければ単なる机上の空論に過ぎないということを痛感した。2014/05/17

有無

4
官僚の中野剛志氏の本。内容は、日本の知識が全てではない実践的知性、知識主義でなく経験知の話。正直、読み辛い本です。文章は平易ですが、小林秀雄、小林秀雄の考える思想家達、自分の体験、現在政治など。視点が定まらず読み辛い。2011/01/13

7番線

3
学問・知性・時代・政治・職業の5つをテーマにして、小林秀雄を思想史を振り返りながら案内・解説する本。近年、論壇で注目を集めた中野さんの個人的経験を通して書かれ、彼の発言の依拠するものを垣間見れる貴重なエッセイともなっている。読みどころは沢山で、特にヒュームと福沢諭吉の部分は、興味深く読んだ。プラグマティズム=思想それ自体も行動の一種だとする実用主義。知性と行為、意識と経験、頭と体との整合に苦しみ続けるプロフェッショナルが小林秀雄であり、「知ること即ち生きること」という言葉に触れられたのが収穫だった。2013/04/27

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