目次
1 調査から立ち上がる疑問(アフリカの動物保護をカッコいい言葉で描けるか?―現場で気づく理想と現実;アフリカの難民問題を再検討する―難民が故地での生活をはじめれば問題はなくなるのか?;アフリカの「ストリート・チルドレン」問題を複眼的に見る―支援者と調査者の交差するまなざし)
2 調査する者からのリアクション(「政治的な正しさ」の背後にかくれたローカルな論理によりそう―商業的国際結婚と家族;ケニアにおける「妻相談」慣習の言説とフィールドで見る現実のはざまで;島根の山村で「ナラ枯れ」にむきあう―仲間と行う山仕事から見えたこと)
3 ものごとの捉え方を再設定する(アメリカのファット・アクセプタンス運動から「肥満問題」を見る;「南アフリカの先住民」が現れるまで―ポスト・アパルトヘイト時代のサンの挑戦)
4 人生に接する、社会・歴史に接する(あいりん地域における「支援」のフィールドワーク―単身高齢男性の生きづらさに向き合って;在日コリアンとの「再会」―ジモトのフィールドワークから見えてきたもの;“無念”に触れる―フィールドで問い返される研究の公共性)
補章 社会問題との出会い方―アクティブ・ラーニングへの本書の利用
著者等紹介
白石壮一郎[シライシソウイチロウ]
1970年生まれ、北九州市出身。最終学歴:京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科単位取得退学。博士(地域研究)。勤務先:弘前大学人文社会科学部。調査地:ウガンダ、ケニア、日本。専門:地域研究、社会学、人類学
椎野若菜[シイノワカナ]
1972年生まれ、東京都出身。最終学歴:東京都立大学(現首都大学東京)大学院社会科学研究科博士課程社会人類学専攻単位取得退学。博士(社会人類学)。勤務先:東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所。調査地:ケニア、ウガンダ。専門:社会人類学、東アフリカ民族誌(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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