二条の后藤原高子―業平との恋

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  • サイズ A5判/ページ数 380p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784901998024
  • NDC分類 281
  • Cコード C0023

内容説明

政治権力へのあくなき野望、陰謀うず巻くかげで自ら命がけの恋に生きた女たちがいた―和歌や物語を読み解き、文献史料を駆使し、考古学的実証を加えて展開する平安朝女性列伝。

目次

1 あやなくの恋―二条の后藤原高子(二条の后藤原高子―業平との恋)
2 平安朝の女たち―恬子内親王・小野小町ほか(恬子内親王―禁苑の恋;尚侍藤原淑子 ほか)
3 彩ならぬこころ―紫式部(紫式部の生涯;「源氏物語」の遺跡)
4 殊になさけある人―清少納言(清少納言の生涯;晩年の清少納言)

著者等紹介

角田文衛[ツノダブンエイ]
1913年(大正2)福島県に生まれる。1931年仙台第一中学校より成城高校文科乙類に入学(’34年卒業)。1934年京都帝国大学文学部史学科入学。直接に憧れの浜田耕作博士に考古学を学ぶ(’37年卒業。’37~’49年大学院に在籍)。1939~42年ヨーロッパに留学し、イタリア、ギリシア、ブルガリア等の古代遺跡・博物館を巡察し、実践的な考古学を習得。1944年微用されて、45年~48年7月末まで旧ソ連の収容所等に抑留生活を余儀なくされる。1949~53年大阪市立大学助教授。1951年同学の士とともに(財)古代学協会を創設。1953~67年大阪市立大学教授。’67年4月、(財)古代学協会が京都市内(旧日本銀行京都支店)に平安博物館を設立、館長に就任。1968年文学博士の学位を受ける。1988年平安博物館の改組に伴い、(財)古代学協会は古代学研究所を新設。同時に教授兼所長に就任(現在に至る)。1990年(財)古代学協会理事長に就任(現在に至る)。2003年卒寿を迎える
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感想・レビュー

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りー

28
凄いものを読んでしまった!恬子内親王(斎宮)、尚侍=藤原淑子の章では、伊勢物語に出てくる恬子内親王と業平との恋の意外すぎる結果に魂消ました…そうすると、中宮=定子には業平の血が流れているということに!?更に宇田天皇即位「何故第三皇子で臣籍降下した定省が即位できたのか」の謎も解けました。他にも小野小町の実像や、平家物語の女性たち、紫式部と清少納言晩年など、平安京の女性たちの強かさや一人一人の人生が生き生きと伝わってくる本でした。史料を綿密につきあわせると、ここまで分かるのか!平安時代を見る目が変わります。2020/08/17

鈴木貴博

2
角田先生の論集。表題の論をはじめ、業平のもう一つのスキャンダルの相手・斎宮恬子内親王、ほか小野小町、建春門院、高松女院、建礼門院、池禅尼、紫式部、清少納言などに関する論を集めたもの。乏しい史料の中でも様々な傍証を活用し、また常識を働かせて歴史の真相に迫っていく。業平の二つのスキャンダルの史実性、小野小町の実像、池禅尼の本心、清少納言の後半生等々、それぞれが刺激的で面白く、目を見開かされ、視野が広がる内容となっている。2020/12/06

葉つき みかん

0
非常に刺激的な論文集。これで一本中篇小説を書いた。

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