内容説明
政治権力へのあくなき野望、陰謀うず巻くかげで自ら命がけの恋に生きた女たちがいた―和歌や物語を読み解き、文献史料を駆使し、考古学的実証を加えて展開する平安朝女性列伝。
目次
1 あやなくの恋―二条の后藤原高子(二条の后藤原高子―業平との恋)
2 平安朝の女たち―恬子内親王・小野小町ほか(恬子内親王―禁苑の恋;尚侍藤原淑子 ほか)
3 彩ならぬこころ―紫式部(紫式部の生涯;「源氏物語」の遺跡)
4 殊になさけある人―清少納言(清少納言の生涯;晩年の清少納言)
著者等紹介
角田文衛[ツノダブンエイ]
1913年(大正2)福島県に生まれる。1931年仙台第一中学校より成城高校文科乙類に入学(’34年卒業)。1934年京都帝国大学文学部史学科入学。直接に憧れの浜田耕作博士に考古学を学ぶ(’37年卒業。’37~’49年大学院に在籍)。1939~42年ヨーロッパに留学し、イタリア、ギリシア、ブルガリア等の古代遺跡・博物館を巡察し、実践的な考古学を習得。1944年微用されて、45年~48年7月末まで旧ソ連の収容所等に抑留生活を余儀なくされる。1949~53年大阪市立大学助教授。1951年同学の士とともに(財)古代学協会を創設。1953~67年大阪市立大学教授。’67年4月、(財)古代学協会が京都市内(旧日本銀行京都支店)に平安博物館を設立、館長に就任。1968年文学博士の学位を受ける。1988年平安博物館の改組に伴い、(財)古代学協会は古代学研究所を新設。同時に教授兼所長に就任(現在に至る)。1990年(財)古代学協会理事長に就任(現在に至る)。2003年卒寿を迎える
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りー
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