内容説明
ヨーロッパにおける「ムスリム」移民の代表格であるドイツ在住のトルコ系移民が、進められる「社会的統合」施策の中、地域での生活の中から新たな社会関係を構築しようとするリアリティを浮き立たせた人類学研究。ともに生活しトルコ系移民の内部に分け入って活写するそのポテンシャリティは、「多文化共生」「想像の共同体」「トランスナショナリズム」「文化的リテラシー」といった「ことば」の再吟味を促すとともに、日本の今後の移民政策に大きな示唆を与える。
目次
第1章 序論
第2章 ドイツの移民・外国人政策とトルコ系移民―ガストアルバイターからエスニック・マイノリティへ
第3章 並行社会の様相―調査ノートから
第4章 デュースブルク市におけるイスラーム団体をめぐる状況変化
第5章 ドイツにおけるアレヴィー―トランスナショナル空間に構築される「想像の信仰共同体」
第6章 クルド人―アイデンティティ・ポリティクスの空間
第7章 結語
著者等紹介
石川真作[イシカワシンサク]
1965年愛知県豊田市で生まれる。1997年立教大学大学院文学研究科博士後期課程退学。現在、京都文教大学人間学研究所客員研究員、大阪大学ほか非常勤講師。博士(文学、立教大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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