モン・スール

きづきあきら

ぺんぎん書房（2003/07発売）

• サイズ A5判／ページ数 155p／高さ 21cm
• 商品コード 9784901978064
• NDC分類 726.1
• Cコード C0979

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[訃報]

「羽化」のシーンにゾクッとした。けれどやっぱりそれは早すぎたんだなあ。結局は子供、という帰結に少し不満もあり、歪んだ無垢のまま、徹底的に壊れて飛んでいくところも見たかったが、力作。男が基本弱いのは変わらず、特に主人公は自分と重なる部分もあり刺さる。これがきづきあきらの醍醐味(？)。女は強いのだけど、子供という点で弱さもあり、その分マイルドというか、怪物的なキャラクターは登場しない。そういう作品だ。自分が辛いときに笑顔を作れる人間を、僕は尊敬する。

2015/07/22

[yukinohana]

なんとまぁ救いのない話なんだろうって感じ、僕はこういうの嫌いじゃないけど読んでて疲れるのできづきあきら作品と連戦はしたくないかな。色々と思うところはあったので読めて良かった、あとなんか新装版？かなんかで後日談とか読めるみたいですね？読めるなら読んでみたいかな

2013/05/16

[のらねこ]

あえてこのジャンルで登録。「こどものじかん」と読み比べてみるといいかも。それぞれが自分勝手で暴走し、それを調整してくれる大人なり誰かが居ないと人間関係はあっさり崩壊するというお話。この後に発行された「完全版」では描きおろしが追加されてますが、結末としては変わりません。神田くんは弱い人間だけど、こんな友達家族の混乱に巻き込まれなければ「いい人」としてずっと生きていけたのかも、という同情の念もあります。鬱展開に関しては定評のある作者さんなのです。

2012/08/30