内容説明
B級グルメを飛び越えた、Dスタイルな食堂の数々!5年以上にわたり、東京の定食屋を隈なく歩いたルポルタージュ。Dな香り漂う食堂が目白押し。
目次
チンチンのある街並(三ノ輪)
坂を下る途中(神楽坂)
なくなっちゃうかもしれない街角(町屋)
グルグル浅草コースター(浅草)
定食を食べて健康になろう!(日暮里)
さんま苦いかしょっぱいか(目黒)
アキバ・ジャンク食堂(秋葉原)
本を片手に昼食を(神田神保町)
ラブホ街のドッキリ寿司(鶯谷)
アメリケンなランチタイム(福生)〔ほか〕
著者等紹介
村田らむ[ムラタラム]
1972年10月26日生まれ。大学卒業後、イラストレーターとしてデビュー。その後、ライター、漫画と仕事の幅を広げる。新興宗教団体や、怪しげなセミナーなどに潜入してのルポルタージュや、身体を張っての体験取材を得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ホークス
35
2008年刊。Dは庶民レベルのこと。大衆食堂や街中華、喫茶店なんかの定食を実店名付きでレポートする。料理が不味いとか、オヤジが偉そうに若者批判を垂れるとか、ゴキブリ出没などもそのまま書く。有名店も無名店も同じ目線でクールに評価していて痛快。とにかく当たり外れが激しい。執筆時30代の著者はホームレスの本を書き、潜入取材などもするせいか無頼な雰囲気がある。でも実はインドア派でナイーブ。皮肉混じりの枯れたユーモアで、本書を東京裏側散歩という感じに仕上げている。2020/04/04
ジョニーウォーカー
12
以前読んだ『ホームレス大図鑑』があまりに強烈だったため、こちらの著書にも手をのばしてみた。いわゆる東京の大衆食堂を紹介したエッセイなのだが、意外にも『孤独のグルメ』を彷彿とさせる哀愁と味わいがある。カウンターに腐った漬けマグロを置く鶯谷の寿司店、ご飯が硬くて汁が染み込まずビシャビシャした浅草の牛めしなど、B級ならぬD級グルメも確かにあるが、総じて「一度は行ってみたい」と感じる珍店ぞろい。すでに閉店した店もあるそうなのでガイドブックには向かないが、無駄に腹が鳴ることだけは確実です。2011/05/21
Books1419+
6
東京の普通の定食屋ルポ。と言ってしまえばそれまでだけど、自分が食べていると考えながら読んでいくと、胸やけするぐらい食べている。 年齢的には、自分の10歳下だけど、太りすぎると脂肪肝になるぞと注意してあげたい。 ガイドブックには出てこないであろう。食堂ばかりなのがうれしい。2013/09/16
Taka Taniya
3
私も出張先では、定食屋によく入る。あらかじめネットで何店か候補を見つくろっておき、店頭のサンプルやメニュー、黒板を参考にして入店する。それでも、ハズレを引くことはたまにある。 筆者は、「胡散臭さ」を基準にガンガン入店するが、不思議とうまそうな定食に当たっている。でも1日に3軒をハシゴするのは、やりすぎである。2013/07/31
gakujin
3
「一人暮らしの旨いメシ好き三十路前」なワタシにはストライク。エッセイとしても秀逸。連載モノなので潰れた店が混ざってる点だけ×2008/10/11
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