内容説明
12の干支がつむぎだす12のアメージング・ストーリー。
著者等紹介
薄井ゆうじ[ウスイユウジ]
茨城県生まれ。イラストレーター、広告プロダクション経営を経て、作家に。88年「残像少年」で第51回小説現代新人賞を受賞。94年『樹の上の草魚』で第15回吉川英治文学新人賞を受賞
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感想・レビュー
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くらげ@
4
(☆☆☆)十二支の動物たちの短い話。最初の子の気づいたらネズミだった・・のくだりがいいなぁと思った。最後の亥の寝顔を愛しく見ているネコに胸がきゅんとした。2012/05/12
まりこ
2
十二支の動物たちをモチーフにした、シュールで、どこかもの悲しい大人の童話。例えば猿ならこんな風。〈私は三か月前、新宿という山奥で人間を二体、捕獲した。雄と雌、それを飼い慣らそうとしてるんだ〉 牛には秘密があり、ヘビはコンビニでバイト、馬は走ることをやめ、ニワトリは木になる果実だ。新年の読み聞かせには向かなかったけど、楽しゅうございました。2013/12/28
紅雨
2
十二支がテーマになった不思議な12のお話。羊は人間を数えて眠る?!どうして人間は羊を数えて眠るんだろう。2010/04/14
みしぇる
1
この本大好き! でも絶版なのよね。 薄井さんは短編が上手。 この中で、辰年のトルネードお竜の話が大好き。陶芸家とお竜がプロレスするのよ。お竜は必死に戦うのに、陶芸家は自分のやるべきことをやるという、スタンスの違いが淡々と描かれているの。 木登り牛の話は、某有名中学の入試にでたらしい。哲学的なのよね。
はな
1
星座がとても良かったので。お茶のお供にさっくり読めて面白く、中々に考えさせられる話もあります。蛇がかわいい。2015/04/14