目次
第1部 現代における聖書解釈(聖書解釈をめぐる最近の動向から―適切な聖書解釈はあり得るのか;譬え読解のための解釈戦略)
第2部 福音書をめぐって(20世紀新約聖書解釈史における「神の国」;マタイ福音書における矛盾要素の並存の問題―律法と福音の問題に寄せて;安息日における癒し―マルコ3:1‐6についての伝承史的考察;イエスと罪ある女の物語;矛盾の書としてのヨハネ福音書)
第3部 原始教会における展開をめぐって(ヘレニストの選択的迫害説について―迫害はヘレニストにのみ向けられていたか?;「家庭道徳訓」とヘレニズム家政論;終末観と永遠の時―黙示文学のヴィジョン)
第4部 イエスの死と復活をめぐって(十字架上のイエスの叫び―勝利の叫び、あるいは絶望の叫び?;十字架上のイエスの叫びの解釈をめぐって―批判への応答;イエスの復活に関する考察―研究ノート)
第5部 聖書から見る人間とその時代(聖書的勇気について;民族主義と普遍主義―イエスとパウロの場合)
著者等紹介
小河陽[オガワアキラ]
1944年岡山県に生まれる。1963年関西学院高等部卒業。1967年国際基督教大学人文学科卒業。1970年東京大学大学院人文科学研究科西洋古典学博士課程中退。1970‐73年東京大学教養学部助手(西洋古典学)。1975年仏国ストラスブール第2大学プロテスタント神学部修了、博士号取得(宗教学)。1989‐91年弘前学院大学教授(宗教学)。1991年‐2010年立教大学文学部キリスト教学科教授(新約学)、立教大学名誉教授。2010‐15年関東学院大学経済学部教授。現在、関東学院学院長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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