内容説明
川端康成・三島由紀夫・水上勉・野坂昭如・阿部昭・福田恒存・飯沢匡・井上ひさしらの作品を通して、「昭和」という舞台の複雑な表情に光をあてる。
目次
第1部(川端康成“花鳥之図”―「化粧」について;川端康成「死者の書」論―一九三〇年代の文学にみる死の意識をめぐって;三島由紀夫「復讐」への私注;海という墓―水上勉の初期作品・素描;野坂昭如「火垂るの墓」を読む;治療行為といういやし―山本周五郎「赤ひげ診療譚」;単独者の出発―井伏鱒二『集金旅行』;青春の闇―阿部昭の青春小説;岡松文学の魅力―「峠の棲家」にふれて)
第2部(稲垣達郎と北川清;川端康成と演劇―その背景;森本薫の出番;戦後という喜劇―福田と飯沢;一九四五年八月末の演劇―井上ひさし『連鎖街のひとびと』;二〇一〇年のチェーホフ;龍の手触り―福田恆存「龍を撫でた男」)
著者等紹介
岩佐壯四郎[イワサソウシロウ]
1946年島根県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。博士(文学)。関東学院大学教授。『抱月のベル・エポック』(大修館書店)、サントリー学芸賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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