内容説明
空、風、太陽。刻々と変化する大地の上で、まだ見ぬ誰かと出会う。毎日は違う。毎日は新しい。この地球に生きている。それだけで人間は愛おしい、素晴らしい―。ザラついた心を癒してくれる、旅を巡る24の短編小説と写真集。旅する作家、戸井十月が紡ぐ“地球と人間のラブストーリー”。
著者等紹介
戸井十月[トイジュウガツ]
1948年東京生まれ。武蔵野美術大学中退後、イラストレーター、フリーライターを経て作家に。83年からバイクによる世界への旅を始め、自ら写真を撮り、テレビドキュメンタリーも製作する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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minnt
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バイクで大陸横断をした戸井さんの本を読み、自分も旅を楽しんだ。この本は短編の物語になっている。それぞれの国で展開する物語。登場人物の気持ちを、その国をイメージしながら世界を感じる。文の間を埋めるような写真。それは珍しい景色を撮ったものではない。懸命に生きる人々を感じる写真だった。世界は広い。「貧困があり、飢えがある。自然破壊があり、殺し合いがある。この世は全く不平等で、理不尽に満ちている。それでも世界は美しい、人間は捨てたのもではない、と思いたい」筆者の言葉。この本を読み私も今世界を感じている。2019/05/28