内容説明
すべての生き物には集中力があります。生きつづけるために、家族を守るために、なくてはならないものです。ところがそれは、自分の自由にならず、不安の原因にすらなってしまいます。また、集中力は感情によってもつくられます。欲や、怒りや、憎しみで生まれた集中力は、自分も、他人も、不幸にしていきます。では本当に役に立ち、誰もが幸せになる集中力とは、どういうものなのでしょうか。どうやって育てていけばよいのでしょうか。お釈迦さまが教えた集中力の秘密を、初期仏教の長老が詳しく紹介します。
目次
1 危ない集中力(集中力とはどういうこと?;先天的な集中力;集中力は悪用される;「振り込め詐欺」と集中力の心理学;世界はマインドコントロールで覆われている ほか)
2 究極に楽しい集中力(集中力の秘密;禅定・集中力トレーニング法;サマーディ瞑想への準備;サマーディ瞑想法の実例;禅定の境地)
著者等紹介
アルボムッレ・スマナサーラ[アルボムッレスマナサーラ][Alubomulle Sumanasara]
スリランカ上座仏教(テーラワーダ仏教)長老。1945年4月、スリランカ生まれ。スリランカ仏教界長老。13歳で出家得度。国立ケラニヤ大学で仏教哲学の教鞭をとる。1980年に来日。駒澤大学大学院博士課程を経て、現在は(宗)日本テーラワーダ仏教協会で初期仏教の伝道と瞑想指導に従事している。朝日カルチャーセンター(東京)の講師を務めるほか、NHK教育テレビ「こころの時代」などにも出演(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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