目次
第1 尋牛
第2 見跡
第3 見牛
第4 得牛
第5 牧牛
第6 騎牛帰家
第7 忘牛存人
第8 人牛倶忘
第9 返本還源
第10 人廛垂手
著者等紹介
大森曹玄[オオモリソウゲン]
明治37(1904)年生まれ。大正14年、京都天龍寺・関精拙に参学。山岡鉄舟ゆかりの高歩院の住職を務め、坐禅と書と剣の達人であった。戦前、直心道場を創立し敗戦の年まで剣道を教授。天龍寺派管長、花園大学学長など歴任。平成6(1994)年遷化
関精拙[セキセイセツ]
明治10(1877)年生まれ。臨済宗天龍寺派管長。僧堂師家として関牧翁師、大森曹玄師、清水公照師など、多くの名僧を育てる。中国・インドに学び、宗義を極める一方、漢詩、書画の名人であった。昭和20年(1945)遷化(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Hiroki Nishizumi
1
一超直入を主張し、即身成仏を宗旨とする禅も、段階的な修行を示唆することがあるらしく、この十牛図は正にその一例らしい。一度か二度読んでわが身と出来るとは思えないし、まだまだ自身のレベルが浅い。今は良くて見牛(第3レベル)か得牛(第4レベル)くらいか、あるいはそれすら未達かもしれない。心を静めよう。再読の必要が多いにある本。2012/08/30
月と星
0
★★★社会学の授業で使われた『十牛図』だぁ~と、なつかしさのあまり手にとってしまいました。当時は解釈が分からず(結局、授業では教えてもらえなかった)、いろいろ考えたのを思い出しました。これによると、牛は人間の本性を表しているのですね。2012/01/05