内容説明
初期アッバース朝の8世紀に東方キリスト教の教義をアラビア語で表現した最初期の神学者アブー・クッラの業績を、聖像画(イコン)論争を手掛かりに考察、東方キリスト教の位相およびキリスト教文化とイスラーム文化の接点で生起した思想現象を初めて解明する。
目次
序章 本書の課題と歴史的背景
第1章 テオドロス・アブー・クッラについて
第2章 正教会における聖像画破壊運動(イコノクラスム)
第3章 ダマスクスのヨハネ
第4章 画像に関するイスラームの教義
第5章 イスラーム教徒の画像への対応
第6章 アブー・クッラの『聖像画崇敬論』
第7章 『聖像画崇敬論』が提起する問題の広がり
著者等紹介
若林啓史[ワカバヤシヒロフミ]
1963年福岡県北九州市生、1986年東京大学法学部卒・外務省入省、2001年山梨県警察本部警務部長
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