内容説明
ガルシア=マルケス、中上健次、セルバンテス、ビクトル・エリセ…待ったなしに面白いラテンアメリカ文学。混沌に咲く花を愛でるように、文学の秘密に触れる批評集。
目次
第1章 二つの講義(深読み、裏読み、併せ読み―ラテンアメリカ文学はもっと面白い;短篇小説の可能性―ガルシア=マルケスの作品を中心に)
第2章 ガルシア=マルケス 中上健次(予告された殺人の語り方―ワイルダーとガルシア=マルケスの小説をめぐって;余韻と匂い ほか)
第3章 ラテンアメリカの作家 ラテンアメリカの文化(ボルヘスのユーモア;物語の変貌を知る愉しみ―マヌエル・プイグと『蜘蛛女のキス』 ほか)
第4章 セルバンテス ビクトル・エリセ(集大成の訳と、成長中の訳;『ドン・キホーテ』新訳に挑む ほか)
第5章 私とラテンアメリカ文学(決死の飛躍―サルト・モルタル;不敬な出会い ほか)
著者等紹介
野谷文昭[ノヤフミアキ]
ラテンアメリカ文学研究者、東京大学名誉教授。訳書にバルガス=リョサ『ケルト人の夢』(岩波書店)第59回日本翻訳文化賞、等(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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