内容説明
世界に衝撃を与えた演劇手法「沈黙と遅いテンポ」。その太田省吾が、“今、ここに生きている”をテーマに新たな演劇計画に挑む。
目次
1 エゴが消失する“ハイ”(“消える”という目標;エゴが消失する“ハイ”の可能性;“本気にすることができない”ということ;劇言語はどこにあるか;劇場と貧困なる経験)
2 存在の物語へ(“沈黙”のありか;“沈黙”の計画 ほか)
3 ナショナルなものへの疑い(西洋近代との“葛藤”の行方;思考停止点としてのナショナルなもの;“ナショナルなもの”への疑い;歴史の誘惑)
4 身体をつかった言葉(身体をつかった言葉 戸井田道三;わたしの古典 W・ボルヒェルト;近刊を読む)
5 人はどういふことがしないでゐられないだらう(美術から演劇構造をみる;少女王国の帰趨 バルテュス ほか)
著者等紹介
太田省吾[オオタショウゴ]
劇作家・演出家。1939年、中国済南市生まれ。68年、劇団転形劇場を創立、70年から88年の解散まで主宰。77年、矢来能楽堂で初演した『小町風伝』で第22回岸田國士戯曲賞を受賞。沈黙劇『水の駅』(81年)にはじまる「駅」三部作は国際的にも高い評価を受け、世界24都市で200回以上の上演を重ねる。藤沢市湘南台文化センター市民シアター芸術監督、近畿大学教授などを経て、京都造形大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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