内容説明
シエラマエストラ山中でゲバラの隠れ家を見た1971年、著者のラテン遍歴の旅は始まった。マドリードへ、メキシコシティーへ、ハバナへ、ブエノスアイレスへ、…。濃密な生のリズムに誘われて、「南」の熱い文学と映画を渉猟するマジカルなエッセイ集。
目次
第1章 日本から(地球サイズの男たち―ジーコ・セナ・猪木;南へのプロムナード ほか)
第2章 スペインへ(ドン・キホーテの変貌;近代小説の始祖による中・短篇の作品集―『模範小説集』セルバンテス著 ほか)
第3章 メキシコ、キューバへ(対立を和解させた詩人―オクタビオ・パス氏を悼む;『鷲か太陽か?』あるいは“他者”の探究 ほか)
第4章 アルゼンチン、コロンビア、ペルー、チリへ(雨のブエノスアイレス;ピアソラ! ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おおた
3
帯は「9年ぶりの新著!」。ラテンアメリカ文学の泰斗による書評の数々は、これ一冊で狭いようで広大な数々の小説をひとつひとつ丁寧に照らし出して、読みたくなる本が増加すること必至。2013/03/13
山吹
0
いろいろなところに発表されたエッセイを集めた本だが、ラテンアメリカ文化の入門書のよう。読んでみたい本、観てみたい映画が確実に増える。2014/05/21
littlelielittle
0
この人って実際のしゃべり方と変わらないなあ、と思わせられる文章。実際に南米に行った話とかは物珍しいので素直に読める。2011/04/17