内容説明
「南極大陸に立ってみせる!」世界の偉大な探検家たちに裸一貫で挑んだ男の感動の生きざま。
目次
北海の冒険児
千島列島を征く
南極探検隊の誕生
地軸の果てへ
最初の南極圏航海―第一次南極探検
シドニーの野営生活
再挙の時来る―第二次南極探検
四人氷河から鯨湾へ
南極大陸の吹雪を衝いて
著者等紹介
白瀬矗[シラセノブ]
1861年秋田県に生まれる。日露戦争に陸軍中尉として従軍後、南極探検を志し、1912年日本人初の南極上陸に成功した。ライバルのアムンゼンやスコットとの一番乗り争いには破れたものの、極地に日の丸を樹て、一帯を日本領土と宣言した壮挙は大きく評価されている。1946年再度の南極探検を果たせぬまま永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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天の川
17
明治時代、日本初の南極探検(軍命ではなく、自分が行きたくて企画立案)に挑んだ人物の自叙伝は、プロの小説家ではないのでドラマティックな盛り上がりもなく、かといって自慢たらたらの自叙伝でもなく…。探検の苦しさは今ひとつ伝わってきませんが、隊員も含め、皆楽しそう。スコットやアムンゼンと南極点到達を競っていたけれど、国を背負っている気負いはありつつも、状況の悪化を把握し、すんなりと退却を決意する理性たるやカッコいいなと思います。不思議な味わいで妙に面白かったです。2013/08/09
kobumaki
9
多くの人に知ってほしい偉人。初めて日本人で南極大陸に行った日本人。南極大陸で、スコット隊に遭遇するが、中古木造船で来たことにドン引きされるのは笑ってしまった。(その後スコット隊は全員遭難死、白瀬隊は全員帰還したのはスゴイ!)とても旅を楽しんでいて、アクシデントもいい思い出になっている。南極大陸から帰ってきたら、後援会が遊戯飲食費にお金を使ってしまい莫大な借金を背をわされるというすごい人生。それでも、ひたすら南極大陸を追い求め楽しむ姿が清々しい。