内容説明
昭和19年3月31日、古賀連合艦隊司令長官らを乗せた2機の飛行艇が消息を絶った―。取材三十年、日米の目撃者を得た著者が、事件の核心に迫る。
目次
第1章 失われた勝利(「無敵海軍」の崩壊;東洋の真珠;運命のマニラへ ほか)
第2章 連合艦隊司令長官「死」のかげの秘密(パラオ大空襲の余波;古賀長官の決意;不可解な夜間飛行 ほか)
第3章 翔べ、ルソンの空へ(マニラ燃ゆ;渡名喜大佐の気働き;危機一髪、マニラを脱出 ほか)
著者等紹介
後藤基治[ゴトウモトハル]
1930年早稲田大学卒業後、毎日新聞社に入社し政治部記者として真珠湾攻撃をスクープ。戦後、毎日放送に移り、専務、副社長を務めた。1973年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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こまったまこ
6
タイトルから飛行機事故で行方不明になり戦時中にも関わらず殉職扱いになった古賀連合艦隊司令長官の事件の謎の究明かと思ったらそれはあくまでも本書の一部であって、全体的には毎日新聞の従軍記者が体験した南方戦線の戦局を綴ったもの。特に終戦間際に日に日に悪化するマニラ近郊にいるジャーナリスト達の遭遇した過酷な情況にかなり驚いた。脱出したくともゲリラや米軍に包囲され飛行機もなく飢えとマラリアに苦しんでいたとは。著者は海軍に顔の利く人だったので早い段階で台湾に逃れたが残された人達の心中を思うと胸が苦しくなった。2015/07/06
ごいんきょ
1
やはり謎のままでした。2013/05/09